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社長のおすすめ図書
群馬の田舎育ちのおばあちゃん子である。そのためか今でも自分が古臭い人間のような気がしてならない。
幼少の頃、母親が美容院をやっていたため、平日の昼は祖母と過ごしていた時間が長かった。ちなみに美容院の定休日は月曜日だったので、日曜日の昼食は父の作った挽肉焼きそばであった。
そんな幼少期に祖母からいろいろな話を聞いた。
例えば・・・
「コンニャクのヘラ」(怪談である。愚にもつかない話であるが何度聞いても怖かった)
「しょっぱいものばっかり食べてると寝小便が出るよ」(祖母の漬けた梅干しは無茶苦茶にしょっぱかった)
「ざるをかぶって遊んでると目カイゴになるよ」(目カイゴとは大阪で言うところの目ばちこである)
「夜に爪を切ると親の死に目に会えないよ」(私は長い間この言いつけを守っていたが両親の死に目には会えなかった)
「山の方に遊びに行ったときクマが出たら死んだふりをしなさい」(いくら群馬とはいえ子供が歩いて行ける所にクマは出なかった。さらに全くのウソである)
最後の件に関しては聞いたことのある方も多いと思う。
しかし、いるのである死んだふりをして捕食者から生きのびる生物が。
本書の著者はアリモドキゾウムシ等の虫を対象に様々な実験を繰り返し、その謎に迫っていく。
残念ながらその「死んだふり戦略」の最後の解明にまでは現在のところ至ってはいないが、実に興味深い。
いつ読んでも科学者のノンフィクションは面白い。ひとつの仮説をたて実験し、また次の仮説をたて実験する。そのロジカルな考え方には頭が下がる。
そうだ!いつか私も死んだふりから蘇ったら科学者になろう!