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社長のおすすめ図書
雨ニモマケズ 風ニモマケズ 法ノキセイニモ数多ノヒナンニモマケズ(中略)
東ニ頭髪ノウスイ男性アレバ行ッテ「ハゲ」ト揶揄シ 西二体格ノイイ女性アレバ行ッテ「デブ」トクサス(中略)
サウイフモノ二 ワタシハナリタイ。否ナッタ。
というわけで、現代の日本において「最も性格の悪い男」を自負している私ではあるが、本書の著者である芥川竜之介もなかなかのものである。
本書は芥川が文藝春秋の巻頭に連載していた「侏儒の言葉」とその続編からなる由緒正しい一冊であるが、その内容たるや相当キツイ。
いくつか本文から引いてみよう。
「良心は我々の口髭のように年齢と共に生ずるものではない。我々は良心を得る為にも若干の訓練を必要とするのである」
(そうか私は訓練が足りなかったのか・・・)
「古典の作家の幸福なる所以は兎に角彼等の死んでいることである」
(どんな批判も耳に入らないもんなあ・・・。だから芥川は早くに自らの命を絶ったのか)
「古人は民衆を愚にすることを治国の大道に教えていた。丁度まだこの上にも愚にすることの出来るように。或は又どうかすれば賢にでもすることの出来るように」
(これはわかる!今の政治家を見ていてもよ~くわかる!)
と、まあこんな感じである。なかなかキツイでしょ?
しかしアンブローズ・ビアス「悪魔の辞典」ほどシニカル一辺倒ではなく、適度なユーモアと知性にあふれた本書、ぜひ一度手にとってみてはいかがかな?