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74年前の8月15日、日本は大きな戦争に負けた。
戦争を続け、本土決戦で決着をつけようと主張する陸軍、ポツダム宣言を受託して戦争を終わらせようとする穏健派、そのせめぎ合いの中、最後は昭和天皇のご聖断により終戦を迎えた。
そして近代以降初めての敗戦という経験をしたのだ。
しかし日本のすごかったのはその後である。
世界で最も貧しい国になった日本は、そこから僅(わず)か20年あまりで世界第2位の経済大国に成長したのである。
その礎となったのが新憲法「日本国憲法」である。
ご存知の方も多いと思うが「日本国憲法」の草案は「GHQ」占領軍によって作られた。
当時の「GHQ」の横暴ぶりは耳にしていたが、この憲法の草案に関しても、僅かな時間で翻訳し、更に日本の法律らしく形を整えろ、という無理難題を押しつけてきた。
翻訳にあたることになった佐藤達夫は、総理大臣である吉田茂に草案の問題点をぶつけまくる。
それを聞いた吉田は「GHQの満足する憲法をさっさと作ってしまえ。国体を整えるのは独立してからでいい。GHQってのはゴー・ホーム・クイックリー 早く帰っちまえ という意味だ」と佐藤を説得する。
いやー何とも格好のいい言葉である。
本書ではあまり表に出ない戦後の歴史、吉田茂や白洲次郎、そして翻訳にあたった人々の活躍を大いに楽しむ事ができる。