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社長のおすすめ図書
実に内気な子供だった。
誰がって?私が、である。
ただし小学校3年生まではだ。今の私しか知らない皆さんには信じられないかもしれないが、常に通信簿の備考欄には「もう少し積極的になりましょう」とか、「ちょっとおとなしすぎますね」とか書かれていた。
そんな私が4年生から劇的な変化をとげた。
きっかけは「先生」である。
担任のO先生は新卒、23歳であった。彼は私に自由を教えてくれた。
校庭を走る先生の自動車のハンドルを持たせてくれたり、下宿に遊びに行くとお酒を飲ませてくれたり、今の時代なら大問題になりそうなことを(当時でも)平気で経験させてくれたのだ。
勉強の成績は落ちる一方であったが、私は見事に自由を手に入れ羽ばたいたのである。
訳あって教師の仕事は辞め、現在どうしているのかはわからないが、きっとどこかで元気にしていると信じている。
本書はそんな先生と生徒たちとの暖かくも切ない繋がりを描いた短編集である。
読みながらO先生をはじめ、色々な先生の顔が頭に浮かんで懐かしかったり、腹立たしさが蘇ったり・・・。
皆さんにもきっと思い出の先生がいるでしょう。
ちょっと思い出に浸ってみてはいかがかな?但し電車で読む時は気をつけて下さい。
泣けます。特に「泣くな赤鬼」注意です。