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社長のおすすめ図書
以前に当駄文のコーナーで「逝きし世の面影」という本を紹介した。明治時代の日本人に対する礼賛の書である。
確かに「坂の上の雲」と共に明治時代の日本人の素晴らしさを再確認させられた一冊ではある。
しかし私は昭和生まれの昭和人だ。なんだか少し悔しい。
「昭和の日本だって、日本人だって礼賛に値する素晴らしさはあるさ」と、思ってはいるが所詮は昭和生まれの当事者である。
先の戦争もあった事だし手放しで素晴らしいとは言いにくい。
でもね、部外者である外国人が『日本いいよね~』って言ってくれたら嬉しい。
誰かいないかな~って思ってたらいたんですね、本書の著者である日本文学者のドナルドキーンさん。
彼は日本大好き、日本人大好き、日本人以上に日本を理解したい、出来れば日本人になりたいって言うくらいの日本大好き外国人である。
もし「アメトーク」にそんなコーナーがあれば必ず出演依頼が来だであろう日本通である。長い間、祖国アメリカと日本を往き来し日本文学、いや日本を愛した著者。
変な外人として扱われた事、アメリカ人があまり触れたくない東京裁判の事や日本の芸術、親交のあった谷崎潤一郎、三島由紀夫の事まで、ただの礼賛にとどまらない本音で語っている本書。
少し日本に対して愛や誇りを無くしている諸兄には是非一読願いたい一冊である。