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社長のおすすめ図書
突然だが字が下手である。手帳に書いたスケジュールの文字が自分でも判読不能なほどである。
スマホのゲームも下手である。どうしてもクリアできないステージは、ひたすら奇跡を待ち、奇跡が起きない場合は上手な人にやってもらうと言うほどの腕前だ。
さらに絵も下手である。社員のY画伯やO画伯には負けるが、かなりのすっとこどっこいと自認している。
しかし世の中には非常に絵の上手い人がいる。きっと彼らは子供の頃から絵がうまく、図工の成績もずっと「5」とか「A」だったのだろう。
そんな人達が美術系の大学とかに進み画家を目指すのである。当然ながら先の戦争中にもそんな画学生たちがいた。
本書は若くして戦争に散った画学生の作品を展示する美術館「無言館」の館長である著者と画学生たちのご遺族の物語である。
「無言館」設立に向けご遺族を訪ね、作品の展示を依頼する著者。しかし中には展示を渋るご遺族もいた。だが家族のこんな一言で展示を決断する。
「おじいちゃんの絵はたくさんの人に見てもらいたがっている。だからこのまま家の中においたままでは可哀想」いやいや素晴らしい言葉である。まさにその通り。
きっとその作者も多くの人に見てもらいたかったに違いない。ぜひ一度訪ねてみたい美術館である。