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社長のおすすめ図書
「おうい雲よ ゆうゆうと馬鹿にのんきそうじゃないか どこまでゆくんだ ずっと磐城平のほうまでゆくんか」
山村暮鳥「空」
「春の海 ひねもすのたり のたりかな」
与謝蕪村
突然何のこっちゃ?とお思いだろうが、2015年の11月にこの世を去った水木センセイに対する私のイメージである。
幼少の頃から何ものにもとらわれることなくマイペースに暮らし、兵隊として南方戦線に送られた後もそれは変わることなく、上官に殴られながらも現地の住民たちと楽しく過ごした水木センセイ。
生涯にわたって妖怪や南方の島を愛し、散歩や家族、相撲や食べること、そして漫画を愛し続けた水木センセイ。
そんなセンセイを私は愛し続けてきた。
90歳を過ぎた後も精力的に活動なさり、100歳まで書き続けるとおっしゃっていたらしいが、さすがに寿命には抗えなかった。センセイの最後の連載作品が本書である。(そもそも90を過ぎての連載自体さすがと言うしかない)
オールカラーの美しい絵に加え、十代の頃や南方戦線で描いた作品も掲載されている。
センセイに思いを馳せながらじっくりと楽しみたい一冊である。
センセイ今頃はあの世で妖怪たちと楽しく戯れているんだろうなぁ。ゆっくりお休み下さい。合掌。